2017年お正月の思い出
今年の冬休みはこんなにもダラダラ過ごしたことはない!というくらいゆっくり休んでみました。
しかし、今週からの仕事初めは、体が重く、2月の本番までにもっと気合いを入れないといけないくらいエンジンのかかりが悪い私です。
息子は、一緒にいれて嬉しかったようですが、来年はもっと仕事を入れておこうと、年始早々心に誓ってしまいました。
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今年の冬休みはこんなにもダラダラ過ごしたことはない!というくらいゆっくり休んでみました。
しかし、今週からの仕事初めは、体が重く、2月の本番までにもっと気合いを入れないといけないくらいエンジンのかかりが悪い私です。
息子は、一緒にいれて嬉しかったようですが、来年はもっと仕事を入れておこうと、年始早々心に誓ってしまいました。
さて、クールマイユールの街に到着!
さぁショッピングと思いきや、
「それでは、皆さん、ご一緒に」
へ?
何?
そこまでは結構ですよ、ムッシュー。
いえいえ、違いました。ここはイタリア。セニョールですね。
一人で歩きますから。
と、言えない消極的な日本人は黙って後ろを歩く。
でも、ちょっと良いことが。
ここにある、水のみ場。
普通に出ているんだけど、飲用して大丈夫ということを教えてもらえた。
(ローマだったら絶対に無理。飲んだら体壊すから)
なぎら健一、素敵なガイドありがとう!
そう思いながら、
クールマイユールのミネラルウォーター(天然水)を飲む。
冷たくて美味しい。
最近、お気に入りの一つで、某デパートで購入していたが、雰囲気が良いのか、空気が良いのか、やはり現地で飲む方が断然美味しい。
昔、ダウンタウンの浜ちゃんが、罰ゲームでエビアンを汲みに行ったが、きっと美味しかったのだろう、と、ものすごく古い事を思い出した。
その後は、少しずつ歩みを遅め、自分の行動へ持っていった。
以後負け組と呼ばれる3人はそれぞれショッピングを楽しみたかったが、お昼休みが看板には15時までと書いているのに、16時まで開けてくれないという店が多く、少しがっかりだった。
仕事しようよ。イタリア人!
さて、今日の午後はどこへ行くのだろうか?
食事も堪能し、お腹が重たくなったが元気の出てきた私はジャンについていく。
ゴンドラに乗り、下車したが、駅にスキーを置いて、2~3人のりの小さなケーブルに乗ってとジャンに言われる。
なぜ、ここにスキーを置いていくのか?
スキーしに来ているのに(?)
ジャン曰く
「今日はクールマイユールの街を散策するから、頂上へ行ってしまったらそんな時間がなくなるから、ゴンドラで景色だけみたらすぐ戻ってくるんだよ」とのこと。
そうなのね~と一人納得していたら、他のメンバーから
「それはもったいない。どうしても滑りたい」との意見が。
ジャンは、オフピステがかなりきついと言っている。
いくら昼食の時に頑張ろうと決心した私でも、
ジャンがきついと言う場所や、
滑り降りるのに時間がかかるとか、
その上、
楽しみにしていたリゾート散策もなくなるのは
絶対に
絶対に
嫌だーーーーー。
というわけで、別行動とれないか、そしてそれに便乗してくれる人をみつけようと努力する。
そうすると、同じ考えの人いてくれました。
早速提案。
「一人じゃないから別行動して良い?」
ジャンは考え込む。
しかし、少し待てという。
どうやら他のツアーのガイドに電話しているらしい。
「同じ日本人で、『なぎら健一』にそっくりなガイドが先ほどのレストラン近くで待っていてくれるから、今すぐ降りて合流すること」といわれる。
(注:ジャンは「なぎら健一」のことは、もちろん知らない。私達が勝手にそう思っていただけ)
知らないうちに、話がまとまってしまっていたのだ。
頂上へ見学だけでも~と思っていたが、急いで降りる準備をする。
その際、ジャンに降りていくルートを聞く。
「絶対に左へ行くこと。
どんなことがあっても左だ。
間違えると大変なことになるから。
わかったかい?」と念を押される。
呪文のように、左左ととなえながら、
大好きな圧雪バーンを暴走、、ではなく滑走する。
気持ちが良い。
やはりイタリア最高!
でも、自由に滑りたい。
せっかくの圧雪なのに、なぜ、こんなに緊張するのか?
それは、道間違ったらいけないから。
そして、人を待たせているという緊張感と
速く合流しないと怒られるという恐怖観念が加わり、楽しめないのだ。
だって、いまから合流する人、初日に会った
「クレイマー」集団だから。
何言われるかわかったもんじゃぁない。
とにかく、文句を言わせないためにも必死に走る。
しかし、、、、、
頑張ったけど、やはり視線は冷たかった。
そして痛かった。
でもね~~~~~
その後、すごく遅いじゃん!!!!
その上、嫌味なオヤジが
「カービングとは。。。。」って言ってるけど、微妙だし。
見れば、その年の割にはうまいけど、って「けど」がつくんだよね。
後から合流した私達が悪いけど、ジャンが決めたことだから文句言わないで欲しいね~っとブツブツ念仏のように心で唱えながらひたすらリゾートでのショッピングだけを楽しみに滑る。
3月16日クールマユール
昨日のメインイベントである氷河滑降も無事終え、今日は楽しく大好きなイタリアゲレンデを楽しめると思うと自然と朝から元気になる。
イタリア人、フェラーリ等のスポーツカーの国でもあるから、高速系の人種が多いらしい。
だから、スキーもレーサーを育てるためにゲレンデはいつも整備されていて、どんなにスピードを出しても怖くないくらい、綺麗にビシッとしている。
(しかし暴走は取り締まられる。罰金をとられる場合もある。日本と違いパトロールの人は警官または軍警察なのだから)
一昨年のコルチナ、そして昨年のセストリエールといった、二年連続のイタリアスキー場で私は思わず魅了されてしまったのだ。
というわけで、元気良く出発!!
バスに揺られ、国境を越える。
今日はイタリアへ入国だが、とてもいい加減。
クールマユールは最近、エビアンのようにミネラルウォーターでも知られるリゾート地。
昼食のイタリアンも楽しみだ。
早速今日一番の圧雪バーンを堪能。
気持ちが良い。
幸せだ。
日本と違い綺麗なだけではなく、人もいないから思いっきりカービングを楽しむ。
ジャンも今日は元気だね~と声を掛けてくれた。
「レーサー弥緒」
ジャンはそういって微笑んでくれた。
しかし、その後、ジャンはやはりおフランス式のスキーに変わってしまった。
目の前に美味しそうな圧雪バーンがあるのに、横のオフピステに連れていくのだ。
ツアーの皆は楽しそう。
しかし、昨日までの疲れが残っている上に、イタリアンスキーを楽しみたくて来た私にはかなりのダメージ。
チョロチョロとジャンの目を盗んでピステを滑るが、物足りない。
ガ~~~~~~~~~っと長く、速く滑りた~~~~い。。。。。
そう思いながらオフピステやコブを滑る。
でも、そういうマイナスの気持ちの時は私は怪我をする。
案の定転んで頭を打つ。
スキーで頭を打つことなんてないのに。
よほど疲れと、気分のマイナスが体にダメージを与えてきている。
このまま大丈夫なのだろうか?
そう思っているとお昼のレストランに到着した。
陽気なママンのピザを食べ、
「おいしいね~」とママンに言うと
「パスタはもっと美味しいから、期待していてね!」といわれた。
実際、パスタは好みの味だった。
今日はジャンと一緒のテーブルになった。
ジャンは美味しそうにワインを飲む。
そして、コーヒーはイタリアの方が美味しいよねなどといった、たわいもない話をしていた。
しかし、その時、ジャンにこんなことを言われた。
「弥緒は音楽を仕事にしているんだね。
音楽は、もちろん、スキーもそうだけど、生きていくには必要のないものかもしれない。
でも、人生においては、とても大切なものだよね。
人間にとって音楽やスキーのような楽しみを、仕事として持てる僕達は本当に幸せ者だね。
だから、その幸せを様々な人にもっと伝えてあげなくてはいけないね。
弥緒はオフピステはあまり得意ではないのだね。
日本ではどんどんレーサーのように滑れば良いよ。
でも、僕はフランスにきたなら、フランスのスキーの楽しみを知ってもらいたいな。」
ジャンの言葉は私の胸に響いた。
「人間の生きていくには必要がないけど、人生においては大切なもの」
本当にそうだ。
私も音楽の楽しみを伝えたいと日々思いながら仕事をしている。
それが私の使命だとさえ思っている。
だからジャンの気持ちが痛いほどわかる。
午後はオフピステを滑ろうと決心する。
(でも、ジャンにいえなかったけど、日本ではイタリアみたいに高速で滑れないんだよ。人がいるし、ゲレンデが狭いから。だからどうしてもイタリアではピステをすべりたかったんだよ)
さて、午後も頑張ろう!